ふくろう絵本屋

福井美佳です。私の活動を紹介します。

アクリル絵具「もっきん もんきち〜もんきちくん!!!!」

今回は、ベランダで絵具を散らしました。

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「もっきん もんきち〜もんきちくん!!!!」アルシュ、色鉛筆/アクリル絵具、410 × 310mm

もんきちくん絵本の原画です。心配したみんなが、急いで、もんきちくんのおうちにやってきました。。。。色は少しよくなったかなと思いますが、構図は問題ありですね。主役がわかりにくくなっちゃいました。あと、雪はあいかわらずうまくいきません。部屋が汚れないようにベランダで作業したら、雑な雪になっちゃいました。失敗しても取り返せるように、もっと絵具を薄く溶いて歯ブラシで散らすとよいようですね。修行します。

 

アクリル絵具「もっきん もんきち〜あれ、もっきんの音が」

白い絵具が部屋に飛び散りました。

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「もっきん もんきち〜あれ、もっきんの音が」アルシュ、色鉛筆/アクリル絵具、410 × 310mm

もんきちくん絵本の原画です。もんきちくんの木琴の音が急に途切れて、みんながちょっと心配しています。4つのグループを一枚の絵におさめたら、なんとも不思議な構図になりました。あと、雪!このサイズだとよく見えないかと思いますが、もんきちツリーの周囲に雪を降らせてみました。歯ブラシや筆を使って白い絵具を飛ばしたら、新聞紙でカバーした範囲を越えて飛び散り、床や壁や椅子や手や顔に点々がつきました。みなさま、スパッタリングをなさる時にはご注意を!

水彩画「Monkey / Marimbist (改訂)」

渋いお猿さんになりました。

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「Monkey / Marimbist (改訂)」ワトソン、コピックマルチライナー/水彩絵具、257 x 364mm

アルファベットブック用に描き直しました。マリンバを演奏する猿で、Mの形を表しています。色合いをニホンザル風に変えたら、なぜか表情までニヒルになっちゃいました。これだけ腕が長いと、大きなマリンバでも端までマレットが届きそうですね。

先日、国立新美術館ミュシャ展に行ってまいりました。今日までですね。形も明暗も色合いもすばらしくて、しばらく眼前をちらつきそうです。構図も随所に工夫がありました。志を大きく持つと、描きたいテーマも広がっていきますね。

 

 

水彩画「Otter / Ocarinist(改訂)」

オカリナを吹くカワウソの全身版です。

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「Otter / Ocarinist(改訂)」ワトソン、コピックマルチライナー/水彩絵具、257 x 364mm

アルファベットブック用に描きなおしました。Oの形を表しています。今回、標準的な形のオカリナを買って、みながら描いたので、オカリナの完成度はあがったかなと思います。ただ、色が平板になってしまいましたね。以前に描いたカワウソの顔だけ版とどちらにするか迷っています。以下です。

水彩画「Otter / Ocarinist」 - ふくろう絵本屋

昨日のパンダも、もう一度、描き直してみようかな。残りの絵も描き直したり、手を入れる必要がありそう。迷ってばかりですが、前進していると信じてもがいてみます〜。

水彩画「Panda / Pianist(改訂)」

地味パンダ君を描き直しました。

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「Panda / Pianist(改訂)」 ワトソン、コピックマルチライナー/水彩絵具、257 x 364mm

アルファベットブック用に描きなおした絵です。ピアノを弾くパンダで、Pの形を表しています。あいかわらず地味ですが、パンダ君の集中度は徐々に増してきているようです。きっと素敵な音を奏でていることでしょう。

実は、来月7/7〜7/12に、表参道のOPA galleryさんで、個展を開催することになりました。このパンダ君を含む、アルファベット26文字分の動物音楽家の絵を展示します。ご興味のある方は、ぜひ、お立ち寄りくださいませ。個展は初めてなので、かなり怖じ気づいております。どうなることやら。乞うご期待!?!?

福井美佳 絵本展 〜音を楽しむ動物たち〜

 Accordionを弾くAlligatorや、BaseをつまびくBearなど
 アルファベットをなぞった動物たちの演奏会をお楽しみください

2017年7月7日(金)〜12日(水) 11時〜19時 *最終日は17時まで

OPA gallery 〒150-0001東京都渋谷区神宮前4-1-23.1F  03-5785-2646

      表参道駅徒歩5分 地図はこちら

 

水彩画「橋01」

子どもの頃を思い出す風景です。

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「橋01」 ホワイトワトソン、鉛筆/水彩絵具、334 x 242mm

二子玉川駅のすぐ近くの兵庫島公園で描いた、新二子橋とひょうたん池のスケッチです。どうしましょう。水が描けません!橋がひん曲がっているのもとても気になります。風景画も、練習の必要がありますね。

子どもの頃、多摩川の近くに住んでいたことがあり、よく土手に遊びにいきました。学校の授業中に、スケッチに行ったこともあります。自転車に乗る練習もしました。その頃に比べると、多摩川もとってもきれいになりました。上流から下流まで、いろいろな記憶がよみがえる縁の深い川です。

水彩画「紫タマネギとオクラ」

静物画が苦手なので、トライしてみました。

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「紫タマネギとオクラ」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、180 x 260mm

イチジクのように見えますが、紫タマネギです。あと、オクラの新鮮さが出ませんでした〜。実際は、もっとぴちぴちしているんですよ!陰影とか、色とか、構図とか、、、。迷うところがたくさんあります。先生にあったらアドバイスをもらおうと思います。

絵の学校を卒業して2ヶ月、なかなか、絵を描くペースがつかめなかったりします。拙い絵ですが、ブログなどでみなさんにみてもらうことをはげみに、がんばりたいと思います。

アクリル絵具「もっきん もんきち〜楽しい曲だね」

ご無沙汰してました〜。

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「もっきん もんきち〜楽しい曲だね」アルシュ、色鉛筆/アクリル絵具、410 × 310mm

もんきちくん絵本の原画です。病室の中にも、もんきちくんのもっきんの演奏が届いているようです。昨年の11月に描いたんですが、今回、部屋の中に手を入れてみました。窓の外のツタは、あまり見ないでくださいませ〜。

武蔵野美術学園の修了を機に、ブログのタイトルや構成を少し変えてみました。「ふくろう絵本屋見習い」の「見習い」を取って、お問い合わせもできるようにしました!まだ、仕事というような仕事はできていないので、「絵本屋」は言い過ぎかなとびくびくしております。ひきつづき、あたたかく見守ってくださるとありがたく思います。

1ヶ月もブログを更新しないでどこで遊んでいたかというと、アイルランドに旅行してきました。旅行については、別途、報告しますね。あと、ピアノの演奏も少ししました。外向けの演奏会としては、日曜日に首都大学東京のルヴェ ソン ヴェール南大沢店のアンサンブル・カンフリエのコンサートに出させていただきました。私の演奏はさておき、木管3人のモーツアルトは雰囲気よかったです。お天気もよくて、いい日曜日でした。お食事もおいしかった!

 

アクリル絵具「もっきん もんきち〜もんきちくんも練習しているね」

色が難しくて、、、。

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「もっきん もんきち〜もんきちくんも練習しているね」アルシュ、色鉛筆/アクリル絵具、410 × 310mm

もんきちくん絵本の絵です。学校で音楽の練習をしようとしていたら、窓の外のツリーハウスから、もんきちくんの演奏が聞こえてきたようです。昨年の11月に描いたんですが、色が変といわれ、今回、かなり手をいれてみました。まだまだ変なところがたっくさんあります〜。色も形も。どうしましょう。がんばります。

武蔵野美術学園の修了式が無事、終わりました。先生や先輩や生徒のみなさん、本当にお世話になりました。3年間の学生生活で、絵と絵本の基礎の基礎の知識、および、今後の勉強の続け方をみっちり教わりました。画力以上の何かを得られた気がします。ありがとうございます。画力に関しては、今後にご期待ください、、、 ^^;;

 

装丁「ALPHABET PARADE」折り本・クロス装 A5判

巻物の原画を印刷して、折り本を作ってみました。

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装丁「ALPHABET PARADE」折り本・クロス装 A5判

本文は、巻物の半分のサイズで印刷して表紙をつけました。折り本の方がコンパクトで、持ちやすく見やすそうです。作ってみると、いろいろ気になる点も出てきましたし、少し原画に手をいれてから、もう一度、印刷して製本してみようかと思います。以下、製本手順を紹介します。作り方は、「いちばんわかる手製本レッスン」((株)スタジオ タック クリエイティブ著)という本と、学校で受けた講義の内容を参考にしました。

1.本文を用意します

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巻物を2文字(A3横)ずつ写真に撮って、Photoshopで加工しA4横に縮小し、Illustlatorで一列に並べて文字をいれました。背景や人物の着彩が薄くて、白い紙の部分を白くできておりません。こうやって並べてみると、むらがあるのがよくわかりますね。原画は、3巻に分けて描きましたが、少なくとも、A-H、I-R、S-Zは明るさが連続しているはずなのです。二文字ずつ分けて写真に撮って、PC上でサイズや明るさを調整しようとしたのですが、うまくできませんでした。写真の撮り方は工夫の余地有りです。

このデータを、学校のEPSONの大型プリンタで画材用紙ロールに印刷しました。A-Zまで、縦 210mm x 横 3861mm(A4横13枚分)を一度に印刷したところ、半分で印刷が終わってしまいました。データが大きすぎて、一度に200mmぐらいしか印刷できないのかもしれません?仕方ないので、A-NとO-Zの二回に分けて印刷し、途中で糊で継ぎ合わせました。

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上下の余計な部分を切り落とし、折り目の筋をつけてから、山折、谷折と交互に折っていきます。折り目をあわせると仕上がりがきれいです。ページと同じサイズのA5の厚紙を用意し、厚紙にあわせて折り目をつけてから折りましたが、ちいさなずれが重なって、だんだんページの境界と折れ目がずれていってしまいました。次は、別の方法も組み合わせて折り方を工夫してみようと思います。

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最後に、本文の上下の部分を全ページがあうようにそろえるため、再度、カッターで切り落とします。これで、本文の完成です。

2.表紙を作ります

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2mm厚の黄ボール二枚と、布クロスを用意します。黄ボールのサイズは、本文の縦横の長さ+黄ボールの厚さの2倍としました。クロスは、あらかじめ裏打ちの紙が貼られた布を、Book Buddyさんと耕美堂さんからネットで購入しました。黒と、巻物で使った和風の柄布の2種類を使いました。2種類の布を途中で継ぐため、2つの布が重なって凸にならないように、黄ボールの切り替え部分に幅3mm、深さ0.3mmの溝をつけました。また、タイトルの紙を貼るため、おもて表紙側に100mm x 32mmで、深さ1mmの四角い溝(凹部分)をつくりました。

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裏からみたところです。二種類のクロスが3mmずつ重なるように置いて、上下左右は、黄ボールのサイズより15mmずつ大きくマージンをとって、クロスを切ります。

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黄ボールを表に返します。深さ0.3mmの溝の中と、溝の下から黄ボールの下端までの部分に、製本用の糊を筆でつけて、柄の布を溝の上端にあわせてはります。上から紙をあてて、丁寧にこすります。

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裏返します。布の両側の下端の左右を斜めに切り落とします。製本用の糊を布の下のマージン部分につけます。

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下に敷いたあて紙ごと、布を持ち上げて、紙の上からへらでこすって圧着させます。黄ボールの両下端は、角をまるめるようにへらでこすります。

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左右のマージンにも糊をつけて、あて紙ごと持ち上げて、へらでこすって圧着させます。

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表に返します。黄ボールの残りの部分に製本用の糊をつけます。すでに貼った柄布の上の部分(溝の部分)にも3mm幅で糊をつけます。黒いクロスを、柄布の糊を塗った3mmに重なるようにおき、上に紙をおいてこすって圧着させます。

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凹部分はていねいにへらで筋をつけます。

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裏に返して、上下を逆に(手前が上端にくるように)おきます。黒いクロスの両角をななめに切り、上のマージン部分に糊をつけて、 柄の布と同様、あて紙を使って持ち上げて、へらで圧着させます。

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左右のマージンにも糊をつけて、あて紙を使ってへらで圧着させます。

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黄ボールがむきだしになっている部分に、段差を埋めるための紙をはります。クロスと同じぐらいの厚みのある紙がよいようです。私はケント紙を使いました。

3.本文と表紙を貼り合わせます

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おもて表紙の裏側全体(貼ったケント紙の上)に、周囲2mmぐらいずつあけて、製本用の糊を塗ります。その上から、周囲を均等にあけるように、本文の表紙側を貼り合わせます。裏表紙の裏にも、同様に製本用の糊を塗って、本文の裏表紙側に貼り合わせます。その際、おもて表紙と裏表紙の位置がぴったりあうように、慎重に貼り合わせます。第1ページと、最終ページにカード紙をはさんで、一晩、プレスします。写真はプレスしたあとの状態です。

4.タイトルを貼ります

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クライスターパピアの技法を使って着彩したタイトルの紙を作ります。タイトル「ALPHABET PARADE」と描いた下書きを作ったら、左右逆の鏡文字になるように反転して印刷し、反転した下書きを消しゴムハンコにうつして彫ります。水彩絵具と水でといた正麩煮糊を混ぜてハンコにつけて、黒い紙(NTラシャ)に押し、溝の大きさにあわせて紙を切ります。クライスターパピアについては、以下の記事などを参考にしてください。

クライスターパピア「ケルト01」 - ふくろう絵本屋見習い

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タイトルを製本用糊で表紙に貼って、一晩プレスします。

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できあがりです。とりあえず、人に見せやすい形にできたのでよかったと思います。

巻物よりは、ちょっとかっこよくなりましたが、しぶくなっちゃいました。子供向きの装丁ではない気がします、、、。もうちょっと明るい色の装丁も考えてみようと思います。

その他、気になっている点をまとめてあげておきます。写真は撮り直した方がよさそうです。本文の折り目が揃っていません。また、おもて表紙と、裏表紙に直接ページを貼ったので、やや唐突な感じをうけます。扉と奥付をつけた方がよさそうです。完成版は、また後日、公開しますね。

長い記事におつきあいくださいましてありがとうございます。

追記:自費出版しました。

青葉印刷株式会社さんに本文の印刷と折り加工をお願いし、表紙だけ自作して貼り合わせる形で、自費出版しました。

自費出版「ALPHABET PARADE」折り本・クロス装 A5判 - ふくろう絵本屋