ふくろう絵本屋

福井美佳です。私の活動を紹介します。

武蔵野美術学園修了制作展 2017

今日の4時まで、展示しています。

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3号館2階322教室で、イラストレーションと絵本コースの2-3年生合同で修了制作を展示しています。 私の絵巻物は、ご覧の通り微妙な具合で申し訳ないのですが、他はちゃんと見応えのある作品が並んでおります!3階には1年生の展示もあります。他の階や1号館には、造形学科(油絵、日本画、版画、彫刻、水彩・パステルコース)の大きな作品もたくさん展示されております。また、3号館1階ギャラリーには、造形の講師の方々の作品も展示されています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

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3年目、まだまだ足りないことばかりですが、ひとまず、学園は卒業します。これが最後の修了制作展とは不思議な気持ちがします。3月の修了式までに、もんきちくんの絵本もしあげなくては!

水彩画「Parade Giraffe-Hamster」

パレードの最後の1枚です。

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「Parade Giraffe-Hamster」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の1巻の4つ目です。左はギターを演奏するキリンでGの形、右はハーモニカを吹くハムスターでHの形を表しています。左はエチオピアです。Fの文字の下の子供たちと一緒にサッカーをしています。右ですが、wikipediaさんによるとゴールデンハムスターは最初にシリアで発見されたとか。世界中のゴールデンハムスターは、そこで発見された親子の子孫なのだそうです。迷いましたが、有名な遺跡を描いてみました。26文字のゴールは、思いがけない場所になりました。

絵をみてくださったみなさま、ありがとうございます。26文字分の背景や人物を描くのは勉強になりました。全部揃ったところで、つなぎのところや輪郭線や色、明暗など、よく確認して手をいれたいと思っております。折り本ができたら、また、ご報告します。もしかしたらプロローグとエピローグの絵が必要かも?まずは、明日までの展示をがんばります。

水彩画「Parade Elephant-Fox」

講評が終わってほっとしました。

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「Parade Elephant-Fox」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の1巻の3つ目です。左はユーフォニウムをふく象でEの形、右はフルートを吹く狐でFの形を表しています。左はタイ、右はライン川でドイツをイメージしております。タイは食事もおいしいし、どんどん変わっていくであろう街の変化も気になります。象さんにも、また会いたいです。ドイツは行ったことがありませんが、都会も田舎も街も古城も自然もすべて興味があります。もちろん、絵も、クラシック音楽も。

タイの街並の着彩では、建物の屋根や壁の明暗に変化をつけるように気をつけてみたところ、少しだけわかりやすくなってきました。画面上、面積の狭いパーツだからといって、同じ明暗をつけると、見えにくいようです。周囲の構造物との明暗の差を少しだけ強調するのも効果的です。余白の割合と形も、いつも同じにならないように気をつけた方がよさそうです。

初日に、先生方による講評がありました。やはり絵巻物は見にくいと指摘されてしまいました。絵巻物は手にとってみるもので、壁に飾るなら軸ですよね。うすうす気がついてはいましたが、どうしても描いてみたくて。。。見に来てくださる人や同じ部屋の人には、申し訳ない気持ちでおります。でも、他の人の絵は、さすがに時間をかけて準備したものが多くて、見応えありますよ!

水彩画「Parade Cat-Dog」

今日から日曜日まで修了制作展です。なんとか間にあわせました!!

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「Parade Cat-Dog」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の1巻の2つ目です。左は指揮者の猫でCの形、右はジャンベを演奏する犬でDの形を表しています。左は家猫発祥の地と言われるエジプトです。近くの街からちゃんとピラミッドがみえるんですね。右はゴールデンレトリーバーが生まれたと言われるスコットランドです。エジンバラ城がうまく描けなくて残念です。エジンバラは、静かな活気がありました。シーフードがおいしかったな。

なんとか26文字のパレードを完成させて、さきほどまで学校で展示の準備をしていました。先生、みなさま、ご迷惑をかけてすみませんでした。飾ってみた感想は、、、地味、です。あと、絵巻物は壁にかけてみるものではないので、違和感はあります。小学校の教室の後ろの壁一面に並べられた書き初めを思い出しました ^^; ただ、計画をたてて必死に描いて間にあわせる、という訓練にはよかったと思います。海外旅行を計画する楽しさも満喫しました。絵巻物の作り方も、今度、こちらで紹介しますね。

水彩画「Parade Alligator-Bear」

アルファベットの最初に戻りました。

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「Parade Alligator-Bear」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の1巻の1つ目です。左はアコーディオンを演奏しているワニでAの形、右はベースを演奏するクマでBの形を表しています。wikipediaさんによると、アメリカアリゲーターの縞は幼体にしかみられないはずなので、このワニはまだ若いんじゃないかと思います。左はニューオリンズ、右はカナダです。両方とも、むかーし、行ったことがあります。久しぶりにナッチェス号の写真をみて、懐かしい気持ちになりました。こんな巨大なワニがいたら困りますけど。カナダの山の形や迫ってくる大きさも、まざまざと思い出します。また行けるといいですね。

日曜日に、ピアノの伴奏の本番がありました。拙い演奏にも関わらず、お客様のあたたかい拍手をいただいて、本当にありがたく思いました。絵もピアノも、もっとがんばらないと。

水彩画「Parade Yak-Zebra」

不思議な組み合わせになりました。

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「Parade Yak-Zebra」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の3巻の4つ目です。左はヨーデルを歌っているヤクでYの形、右はチターを演奏するシマウマでZの形を表しています。左は、ブータンチベットのあたり、右はタンザニアをイメージしております。すごーく離れている場所のはずですが、絵の中の子供たちは元気に行き来して、一緒に遊ぶこともできそうですね。絵の写真がうまく撮れなかったので、そのうち、差し替えます。

アルファベットもようやく最後まで来ました。やり残していた1巻のA-Hを明日から描きます。さてさて、次はどこに行こうかな。

水彩画「Parade Wolf-Xerus」

左は寒いところ、右は暑いところです。

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「Parade Wolf-Xerus」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm アルファベット動物絵巻の3巻の3つ目です。左は口笛を吹いているオオカミでWの形、右はシロフォン(木琴)を演奏するアラゲジリスでXの形を表しています。左はアラスカ、右はアフリカ南部のナミビアをイメージしているのですが、左右の風景のつなぎがうまくいっておりません。

ようやく16文字まできました。動物たちの毛並みを描くのに時間がかかります!世界中のいろんな場所を描けるので、思った以上に楽しんじゃってるのも時間がかかる要因かも。あと10文字!どんな国に行くのか、自分でもまだわかりません。

水彩画「Parade Urial-Vicuna(Vicugna)」

インドの登山鉄道に乗ってみたくなりました。

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「Parade Urial-Vicuna(Vicugna)」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の3巻の2つ目です。左はウクレレを演奏しているウリアルでUの形、右はバイオリンを演奏しているビクーニャでVの形を表しています。左はインドの山岳地帯、右は南米のアンデスっぽい背景にしてみました。空気感を出したかったんですが、修行が足りませんでした。左上方に山岳鉄道を描いたのですが、この大きさでは見えませんね。ごめんなさい。絵巻物が完成したら、公開方法を考えます。

似たような高地に住む動物ですが、ウリアルは羊で、ビクーニャはらくだのような顔をしています。両方とも、蹄なのに弦楽器に挑戦しているところが、すばらしいです。特に、ウクレレのハワイっぽさをインドに持ち込んだ、ウリアルのチャレンジ精神は見習いたいですね。どんな楽器を演奏するかは、もともとの生まれ育った環境だけではなく、縁や運命のようなものも関係すると思うのです。向いてなさそうな楽器でも、その人なりの表現につながることもあったりする、かも。ウリアルには、ウクレレとの出会いを大切にして欲しいですね。なんて、上から目線ですみません。

水彩画「Parade Sloth-Tiger」

輪郭線を太くしてみました。

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「Parade Sloth-Tiger」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の3巻の1つ目です。左はスーザフォンを演奏しているナマケモノでSの形、右はトロンボーンを吹いているトラでTの形を表しています。左は中米の熱帯雨林コスタリカあたりを参考に、右はインド風の風景にしようと試みました。色数を減らしたかったのですが、なんとなく色が多くてぼんやりしてしまいました。風景の輪郭線はこれぐらい太くてもよさそうですね。あまり描き込みすぎて主役を邪魔してもいけないし。さぐりさぐりやってみます。

毎回、旅行を計画する気分で描いています。熱帯雨林の動物や鳥をみるツアーに参加したくなってしまいました。世界一周のクルーズとか、日本縦断ドライブとか、あこがれます。その場ではスケッチできないでしょうから、望遠レンズを買って慣れなくては!自分で見た風景をどんどんブログにあげられるようになりたいですね。

 

水彩画「Parade Quoll-Rabbit」

人間を減らしてみました。

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「Parade Quoll-Rabbit」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、420 x 300mm

アルファベット動物絵巻の2巻の5つ目です。左は骨でできたキハーダという打楽器を演奏しているフクロネコでQの形、右はリコーダーを吹いているうさぎでRの形を表しています。Qのしっぽを丸くしてみたのですが、微妙でしたね。よく見えませんが、左の背景はタスマニア、右はイギリス郊外をイメージしてみました。タスマニアも行ったことはありませんが、いろいろ調べたらとても行きたくなりました。似たような構図が続いたので、今回は、思い切って人間を減らして一人にしました。

ようやく第2巻が終わりました!あと2巻、残っています。計算では、毎日、2文字ずつ描けば間にあうはずなのですが、やや不安です。でも、自分で目標をたてられるのは幸せなことだと思うのです。小さな目標でもいいので、計画的に努力して、最後まであきらめないでやりとげたいなと思います。この絵を描くのは楽しいのでがんばってみます〜。

この時期、受験や試験や論文やレポートや演奏会や年度末など、大変な思いをされている方も少なくないですよね。お互い、体調に気をつけてがんばりましょう。