ちっちゃなおばけが描きたかったのです。
「かぼちゃのランタン」 MD封筒コットン、コピックマルチライナー/色鉛筆 89×178mm
封筒にコピックマルチライナーと色鉛筆で描きました。夜っぽくしてランタンを光らせたかったのですが、構図も明暗も難しかったです。こんな大きなランタンが玄関先にあったら邪魔でしたね。小さいおばけなら怖くなくていいかなと思って描きましたが、改めて、おばけってどんな形なんでしょう?
ちっちゃなおばけが描きたかったのです。
「かぼちゃのランタン」 MD封筒コットン、コピックマルチライナー/色鉛筆 89×178mm
封筒にコピックマルチライナーと色鉛筆で描きました。夜っぽくしてランタンを光らせたかったのですが、構図も明暗も難しかったです。こんな大きなランタンが玄関先にあったら邪魔でしたね。小さいおばけなら怖くなくていいかなと思って描きましたが、改めて、おばけってどんな形なんでしょう?
足は足で難しいことがわかりました。
「足像のある静物1」 ホワイトワトソン、アクリル絵具/クリアジェッソ/オイルパステル/色鉛筆、540×465mm
F10ホワイトワトソンブロックに、鉛筆で下描きし、アクリル絵具3色で明暗をつけ、クリアジェッソを塗ってから、さらにオイルパステルで色を加え、黒・茶・白の色鉛筆で境界線を補いました。主に、手前にあるもののタッチや彩度を上げるためにオイルパステル(クレパス)を使いました。いつもよりビビッドな絵になったかなと思いますが、手前の布が単調になってしまったのがちょっと残念。オイルパステルはキワがぼやけて曖昧になりやすいので、スタイラス(転写用に先が丸くなっている鉄筆)で削って調整しました。いつものように、足やグラスや水差しの形が難しく、時間がかかりました。
以下、途中経過を紹介します。
1.鉛筆の下描き。
2.アクリル絵具(リキテックス)のブロンズイエローとレッドオキサイドで薄く着彩。
3.コバルトブルーで着彩。
4.上記3色でさらに明暗を調整。
この後、オイルパステルで着彩しました。手前の薄い色の布を、この段階でもっと暗くしておけば、仕上がりが面白くなったかもしれません。
綺麗な月を見ると、うさぎも踊ってしまうかも。
「兎のダンス」 MD封筒コットン、コピックマルチライナー/色鉛筆/タチカワ水性ペン 89×178mm
封筒にコピックマルチライナーと色鉛筆で描きました。顔と空以外をコピックマルチライナーでハッチングした後、色鉛筆で着色しました。夜空は、色鉛筆を10色以上使って何度もハッチングをかけ、星は、水性ペンのピュアホワイトを使いました。今回も構図に苦労しましたが、厳密なパースはさけ、影も濃くせず、幻想的な感じで構成してみました。野口雨情作詞、中山晋平作曲、ソソラソラソラ「兎のダンス」を題材にしました。歌詞も楽しいし、少しだけ哀愁を感じる曲想も好きです。秋の歌というわけではないのですが、明るい秋の夜に合いそうな気がします。
透明水彩絵具で点描すると少し趣が違いますね。
「砧公園 4 - 点描のエチュード」 アルシュ、鉛筆/水彩絵具、297x210mm
ホルベインのフタロブルーイエロー、キナクリドンマゼンタ、イミダゾロンイエローの3色のみの点描で描く課題で、白い水彩用紙に描きました。白い紙に描くので、よりプリンタに近い着彩方法だと思いました。透明水彩で点と点が重なると色が濁るので、不透明の点描より彩度は落ちますが、画面は落ち着いた印象になったかと思います。点の大きさは自由でしたが、あまり小さくし過ぎない方が粒状感があっていいように思いました。果てしなく時間がかかるのですが、色の勉強になるしハマると楽しいので、水彩絵具が好きな人にはお勧めします。3色にこだわらず、好きな色を使っていいと思います。先日投稿した「剣の舞」も背景に点描使ってます。
描いてみて気がついたことをあげておきます。ご参考まで。
・透明水彩は間違うと取り返しがつかないので、まずは、絵具を水で薄めた淡い状態で点を打ち、徐々に濃い色を打っていくと良いようです。打った点が濃すぎたと思ったら、すぐに布などで押さえれば少し薄くできます。
・最初は、明暗の変わる境目に薄く点を打つことから始めるといいでしょう。境界線は描かず、点で明暗の違いを表します。
・点の上に点を重ねるときは、先に描いた絵具をよく乾かしてから。
・筆選びが重要です。面相筆ほど細くなく、少し弾力がある方が点の形が定まりやすい気がします。
・色の再現度にこだわるよりも、明暗の再現度を優先した方が仕上がりが綺麗です。
・ただし、1色、2色のみで着彩していると、彩度が高く染まった印象になります。できるだけ全ての場所に3色の点を打った方が自然な色になります。場所によって3色の配分、点の濃さや密度や大きさを変えると、メリハリがついて色の違いもわかります。
CMY+W4色で点描しました。
「砧公園 3 - 点描のエチュード」 カラーイラストボード(グレー)、アクリルガッシュ、210×297mm(着彩部分)
4色のみ直径1mm程度の点描という課題で、グレーのイラストボードに描きました。元々、昨年春に水彩で途中まで描いた絵があったので、イラストボードに輪郭だけ鉛筆で写して新しく描きました。プリンタの印刷に似ていますが、プリンタは白(W)の代わりに黒(K)のインクを使って、紙の白をいかして印刷するところが違います。点を打っているうちに、楽しくなってきました。人間プリンタ、点描ハイ。おすすめです。
以下、点描について簡単に説明します。
混色のやり方として、1.絵具を混ぜて塗る、2.紙の上で絵具を混ぜる(ぬれたまま滲ませる、乾かして上から重ねるなど)、3.見た人の頭の中で混ざる、といった方法があるかと思いますが、点描は3です。印象派のスーラなどの絵で有名ですね。紙の上に青と黄色の点を隣り合って描き、見る人に緑色だなと認識させる、視覚混合技法です。絵具が物理的に混ざっていないので、濁りの少ない彩度の高い状態で色情報を人に届けられるところがいいのかなと思います。
描いてみて気がついたことを書いておきます。ご参考まで。
・アクリルガッシュは、間違っても上から修正することができるので、気楽に始められます。
・最初は、輪郭線のあたりに軽く点を打つことから始めるといいでしょう。
・色の再現度にこだわるよりも、明暗の再現度を優先した方が仕上がりが綺麗です。
・筆選びが重要です。細すぎず弾力のあるものがいいでしょう。こまめに洗って、水を含ませすぎないように布などでちょっと拭いてから絵具をつけます。絵具も水で薄めませんでした。
・点をランダムに打つ、規則的に打つ、地色のグレーを生かす、点の大きさを変えるなど、思った以上に表現力があります。
・絵具の彩度が高いと暗くて鈍い色の表現は難しいので、その場合は黒(K)も使えば良いかと思います。
私が使ったのは、以下の4色です。スーラなどの点描の絵を見ると、それ以外の色も使っていますし、何色を使っても良いかと思います。
絵を描く前に、簡単に、CMYWの配分を変えて色見本を作ってみました。遠くから見ると、まあ緑やオレンジに見えたりもするかな?あまり規則的なパターンで点を打つと模様みたいに見えてしまいます。自然な題材を描く場合は、ランダムに点を打つ方がよさそうな気がしました。地色のグレーの色味の影響を受けるので、実際に使う紙と同じグレーの紙を使って色見本を作るべきだったなと思っています。
栗といえば、この曲です。
「里の秋」 MD封筒コットン、コピックマルチライナー/色鉛筆 89×178mm
封筒にコピックマルチライナーと色鉛筆で描きました。顔と風景以外は、コピックマルチライナーでハッチングした後、色鉛筆で着色しました。星空はもう少し明るくしたかった。斎藤信夫作詞、海沼實作曲「里の秋」を題材にしました。好きな歌なんですが、構図が難しかった。もう少し人物を大きく描くとよかったかもです。昔のお母さん、こんな感じかな?
少しずつ秋の気配を感じる今日この頃です。
「大きな栗の木の下で」 MD封筒コットン、コピックマルチライナー/色鉛筆 89×178mm
封筒にコピックマルチライナーと色鉛筆で描きました。今回も、近景にコピックマルチライナーでハッチングした後、色鉛筆で着色しました。ハッチングで明暗をつけると時間はかかりますが、後の着色が失敗しにくくて良いですね。イギリス民謡をもとにした有名な童謡を題材にしました。栗の木の下で、振りをつけて歌っている子供たちが見えますでしょうか?
もんきちくんが作業をしている姿を描くと、なんだか楽しくなります。
「もんきち こうぼう〜だれのがっきかな」 アルシュ、コピックマルチライナー/水彩絵具、230 × 310mm
新作絵本「もんきち こうぼう」の扉絵として描きました。本の内容がわかるようなわからないようなさじ加減が難しいですね。もう少し寒色を入れればよかったかなと思ってます。配色のさじ加減が一番難しいかもしれません。
絵本のラフ本を、OPA gallery主催のグループ展「物語りがうまれる一枚の絵Vol.18」(9/1〜9/6)に展示しています。ご一緒に展示されているみなさんは、精力的に仕事をされている方ばかりで、力作絵本が揃っています。暑い中、ご来場下さった皆様、感想を下さった皆様、ありがとうございます。10人のラフ本やポートフォリオをじっくりみてくださる方が多く、励まされました。6日(水)まで展示しております。時節柄、熱中症と感染防止にご留意の上、ご無理のない範囲でお越しいただければと思います。
9/6まで、表参道のOPA galleryさん主催の絵本作家グループ展に参加しています。
出版絵本の仕事に繋げることを目的とした展覧会です。
10人の絵本作家が、絵本のラフ本と原画2点ずつ展示します。
2023年9月1日(金)〜9月6日(水) 11時〜19時 *最終日は17時まで
OPA gallery 〒150-0001東京都渋谷区神宮前4-1-23.1F 03-5785-2646
出展者:青柳もとひろ 秋永 悠 柿崎えま 坂口友佳子 品田紗桜里
スサイタカコ 瀨在恵里 服部奈々子 福井美佳 ロシトロカ
今年も、参加しております。猛暑の中、お越しくださった皆様、ありがとうございます。夏の疲れなどもあり、体調を崩しがちな毎日ですが、絵本にご興味のある方は、ご来場いただければ幸いです。
私は、今回も、もんきちくんの新作の原画2点とラフ本を展示しています。もんきちくんの存在を皆さんに知っていただきたくて、ついつい、新作を描いてしまいます。ご覧になっていただき、感想を伺えれば嬉しく思います。
福井在廊日:9/3(日)11-19時
猛暑の中、応援に来てくださった皆様、ありがとうございます。
アンサンブル・カーロ第3回公演 2023年8月12日(土) 開場13時 開演13時30分
お盆休みの初日にもかかわらず、思った以上に多くのお客様が来てくださいました。市民交流室はお客様との距離が近く、すぐ前で見守ってくださる中、出演者一同、緊張しながらも張り切ってステージに臨みました。あたたかいお客様と音楽の力で、なんとか最後まで無事に演奏することができました。ありがとうございます。
プログラムの表紙は、「剣の舞」を原画よりシックな色合いで使いました。株式会社グラフィックさん、いつもありがとうございます。
ミューザ川崎 市民交流室の入り口です。通りがかりにポスターをみて、ご観覧に来てくださったお客様もいました。
出演者全員で、アンコールのシンコペーテッド・クロックを演奏しているところです。
差し入れのお菓子もいただきました。これ以外も、他の皆さんへの差し入れをたくさん分けていただきました。暑い中を来てくださっただけでありがたいのに、ご褒美までもらっちゃってもらいすぎですね。感謝の気持ちを日々の練習にぶつけて、次回の公演では、よりよい演奏ができるよう努めてまいります。
次回公演:2024/1/8(月・祝) ミューザ川崎市民交流室