ふくろう絵本屋

福井美佳です。私の活動を紹介します。

水彩画「Iguana / Irish Harpist」

「図と地」の話が出たついでに、こちらの絵を紹介します。

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「Iguana / Irish Harpist」 ワトソン、コピックマルチライナー/ 水彩絵具、257 x 364mm

去年の秋、アルファベットブックを作るという課題で描きました。Iのつく動物であるイグアナ(Iguana)がアイリッシュハープ(Irish Harp)を演奏している姿で、全体でIの形を表しています。水彩絵具で、ぱきっとした線を出すのにちょっと苦戦しました。

この絵は、少〜しだけ人気があって、学園祭でもポストカードが一枚売れました。全体の形(図と地)がはっきりしていること、アイリッシュハープのケルト模様やイグアナの鱗など細かい模様が入っていること、イグアナがなんともいえない表情をしていることがポイントのようです。緑とオレンジという対象色相なのも、絵の印象が強くなった理由かもしれませんね。

J.ガーニーさんの本「カラー&ライト」に、顧客は緑の強い絵を好まないという話が載っていました。緑を使うときのコツは、1.緑の絵具ではなく、青と黄色を使って混色する(彩度が落ちて多様性が増す)、2.同じ色で塗りつぶさず、ちょっとずつ変化をつける、3.ピンクか赤みがかったグレーを緑の合間に織り交ぜる、などだそうです。気をつけようっと。