昨年夏、不透明水彩絵具に糊を混ぜてポーリングを試してみました。
「Hamsters 000 - Violinist」 アルシュ、コピックマルチライナー/不透明水彩絵具/正麩煮糊、260x180mm
水彩絵具でも、にじみやぼかしだけではなく、絵具の流れがはっきり見えるポーリング技法が使えないかなと思い、糊と不透明水彩絵具で試してみました。最後にハムスターを描いたら馴染んだので、味をしめまして、その後のHamstersシリーズにつながっていきました。絵具を濃くすればしっかり流れが見えますが、これぐらいの薄さの方が使いやすいかも。ちなみに、Hamsters001以降は、糊をつかわず透明水彩絵具で、上の絵よりもっとあっさり仕上げています。
以下、糊ありバージョンの作り方を簡単に紹介します。
1.紙のまわりに絵具がもれないようにマスキングテープで壁をつくる
2.紙全体にはけで水を塗って湿らせる
3.糊と水と不透明水彩絵具を混ぜて紙の上に流す。小さいペットボトルなどに入れて混ぜ、紙の上にこぼして、紙を傾けて流れを作る。あまり流しすぎて乾きづらくなったらティッシュなどで吸い取る。筆に絵具をたっぷりつけて、ぽたぽた落とすと水玉模様ができる。
以下、絵具をたらしたところです。出来上がりと、上下逆です。
乾かして上下を逆にしました。
この上から、コピックマルチライナーでハムスターの輪郭を描き、不透明水彩絵具で明暗を補って仕上げました。