ふくろう絵本屋

福井美佳です。私の活動を紹介します。

粘土細工「動物ブローチ」

久しぶりの粘土細工。陶器風になるはずだったのですが?

「動物ブローチ」 石塑粘土(ラドールプレミックス)、アクリル絵具、水性防水剤(ツヤなし)、ブローチピン、接着剤、やすり/カッターナイフ/粘土ベラ/スパキュラなど

知り合いの作家さんたちが作った小物の展示に触発されて、石塑粘土を使ってクリスマスのプレゼント用にブローチを作ってみました。はじめて、ふくろう絵本屋のバッジも作ってみました(写真右上)。いかがでしょうか?石塑粘土は安くて軽くてなめらかで手触りや発色もよく、扱いやすい素材だと思います。今回はツヤなしの防水剤を塗ってマットな仕上がりにしましたが、次回はツヤありやニスも試してみたいと思います。

「ねんどで作るナチュラルシックなブローチ186」(fuji-gallary著)という本を参考にさせていただきました。焼かずに乾燥するだけで陶器風のシックなアクセサリーができるはずなのに、いつも通りの素朴な色合いのバッチができてしまいました。シックへの道のりは遠い、、、。

作り方を簡単に紹介します。

1.粘土を延ばす

石塑粘土をオーブンシートなどではさんで、両側に割り箸をおき、のし棒で薄く均一に延ばします。

2.形を作る

2.a 丸や花型など、決まった形に整形する場合は、クッキーの型などを使って型抜きをすると楽です。

2.b 自由な形で切る場合は、あらかじめ下書きに沿ってカッターで切れ目をいれた型紙を用意します。型紙に使う紙は薄めのボール紙で、片方がつやつやしていて粘土がつきにくいものがよいです。私はお菓子の入っていた箱を使いました。例えば、猫の形に型紙を切り抜き、再度、切り抜いた紙を型紙の中に嵌め込むと、猫の形の切れ目の入った型紙ができます。切れ目の入った型紙を薄く伸ばした石塑粘土の上に載せ、上からのし棒で再度のばしながら圧力をかけると、粘土の表面に切れ目が写しとられます。うつされた切れ目にそって、カッターナイフで周囲を切り落とします。型紙に穴をあけておくと、粘土のその部分が凸状に盛り上がります。

3.凸凹をつける

スパキュラやヘラなどを使って、粘土表面に凹凸をつけます。

4. 乾かす

反り返らないように少し重めの板ではさんで数日乾燥させます。板が重すぎると表面の凸凹が潰れるので注意。

5.削る

角のバリをやすりで削ります。私は棒状のやすりを使いました。彫刻刀やカッターで削ってさらに細かく整形することもできます。水をつけて擦って表面の凸凹をなだらかにしたり、さらに粘土を盛って整形してもよいです。

6.着色する

アクリル絵具で着色します。側面も忘れずに。最初に地色を全体に塗ってから、細かい模様をつけると楽です。上の写真ではわかりませんが、ラメカラーの絵具を混ぜて、きらっと光るようにしました。粘土の表面が溶けるので、絵具に水を多く混ぜない方がよいようです。私はできませんでしたが、掠れた調子で色をつけると陶器風になるようです。

7.保護する

乾いたら水性防水剤かニスを表面と側面に塗ります。乾かしながら2−3回塗るといいようです。裏面にも塗ります。空気が入ったり泡が残ったりしないように気をつけて、薄めに塗って重ねるといいようです。

8.ブローチピンを貼る

裏に接着剤でブローチピンを貼ります。あらかじめ、ブローチピンの形にカッターで凹みをつけてから貼ると安定します。

以下の写真は乾かしたところです。乾くとさらに軽くなめらかです。その下の写真は、裏にブローチピンをつけたところです。