本の形をしたカード入れの作り方を紹介します。アルファベットの絵をカードに印刷して、中にいれようかと思ってます。カードは、まだ8文字分しかできてませんけど。
学校の先生が作られたカード入れを真似して作りました。「美篶堂とつくる美しい手製本」(美篶堂編)という本の、夫婦箱の作り方も参考にさせていただきました。
1.芯のボール紙を切ります
2mm厚の黄ボールから、表紙部分3枚と、箱部分4枚を切り出します。表紙部分のまん中に、本のタイトル紙を貼るための1mmの凹みを作ります。カッターで、凹みの周囲を切って、中の紙を慎重にはぎます。カッターを深くいれすぎて、穴をあけてしまわないように注意します。
注意)この写真では、箱の高さ20mm、表紙の背の厚み25mmにしましたが、同じ長さでよいようです。表紙がおおきすぎてがぽがぽするので、作り直そうと思ってます。作り直したら、正確なサイズを公開しますね。
2.箱を組み立てます
箱の底面の短辺の断面に製本用の糊をつけて、箱の側面の紙を横からあてます。直角になるように板などでおさえて、マスキングテープで固定します。
両短辺を糊でつけたら、長辺の側面の紙に2mmののりしろで、製本用の糊を塗ります。
長辺の側面の紙を貼付けます。
3.箱の側面に紙(布)を貼ります
側面には、はんこをつくって、水彩絵具と水をまぜたでんぷんのりでそめた、クライスターパピアの紙を貼ります。もとは、紺色のNTラシャでした。箱の内底と表紙の裏には、最後にレザックを貼ります。レザックだと、皮のような風合いになります。
クライスターパピアの裏、左10mmと下10mmに、目印の線をひきます。線の内側に20mmの幅で糊をつけます。
箱の短辺を線の上において、ずれないように、ぐるっと貼付けて行きます。
紙の端に切り込みをいれて、糊をつけてくるみます。
長辺の端にも切り込みを入れて、糊をつけて、短辺側の側面を内側に折り込んで、くるみます。折り目が浮かないようにおさえます。
短辺を両方とも内側に折り込んだら、長辺の内側にも糊をつけて、内側に折り込んでくるみます。へらで筋をつけて、内側の角をだします。
箱の底の裏側の、長辺の両端にきれめをいれて、短辺から、糊をつけて折り込んで固定します。短辺を貼ったら、長辺を貼ります。箱の中に重しをいれて、プレスしておきます。
4.表紙を布クロスでくるみます
布クロスの裏に、表紙と背表紙の芯ボールの位置をかいておきます。背表紙と表紙の間は5mmとしましたが、4mmの方がよいかもしれません。写真の左側がおもて表紙です。芯ボールの裏に糊をつけて、布クロスに貼ります。おもて表紙の凹部分は丁寧にへらでこすって、角をだして圧着します。
布クロスの長辺に糊をつけて、芯ボールをつつみます。下、上とくるんでから、左右の短辺をくるみます。
黄ボールがむき出しになっている部分に、ケント紙などを貼って、厚みを均一にします。
紐をボンドでつけて、マスキングテープなどで固定しておきます。
5.表紙に箱を固定し、表紙の裏紙を貼ります
箱の底に製本用の糊を塗ります。写真ではできていませんが、中央から周囲に向けて刷毛を使うそうです。
表紙の裏側に、周囲の間隔が均等になるように箱をはりつけます。表紙を閉じた時に、背表紙の内側と箱の間に0.5mm以上すきまがあくように、位置を調整します。箱の内側に重しをいれて、プレスします。
箱の内底と背表紙の裏とおもて表紙の裏に、黒いレザックを糊で貼ります。背表紙の左右のすきまに、へらで筋をつけます。箱の内側に重しをいれ、表紙を閉じて、上からさらに重しをして、一晩、プレスします。
6.表紙にタイトル紙を貼ります
表紙用にはんこを作って、クラスターパピアで染めました。最初、普通にABCと彫って押したら、文字が反転してびっくり!そりゃそうですよね。消しゴム版画のアルアルでしょうか。気をとりなおして、反転文字を彫ってやりなおしました。
製本用の糊をつけて、タイトルを表紙の凹部分に貼付けます。布をあてて、上からよくこすります。これで完成!あとは、中にいれるアルファベットカード26枚そろえれば、、、。