photoshopで、輪郭線の中にテクスチャ(素材)を貼付ける方法を紹介します。
「オズの魔法使い」色鉛筆/ オイルパステル/ コピックマルチライナー/ アクリル絵具/Photoshop
まず、輪郭線のみの下絵を描いて、スキャナで取り込みます。空やキャラクタの肌や服、紙、黄色いレンガの道などの、面に貼るテクスチャ(素材)は、色鉛筆やオイルパステル、アクリル絵具などを使って描き、同じようにスキャナで取り込みます。
photoshopで、下絵の輪郭線のみを抽出します。たとえば、「イメージ>色調補正>二諧調化」して輪郭線を真っ黒にし、チャンネルパネルで「チャンネルを選択範囲として読み込む」ボタンを押し、レイヤパネルで「選択範囲>選択範囲を反転」し、輪郭線のみが選択された状態にします。新規レイヤを作って、「編集>塗りつぶし> 使用:描画色」をすると、透明背景上に輪郭線だけを描画色で描くことができます。
この輪郭線のみのレイヤで、自動選択ツールをつかって、輪郭線で囲まれた領域(たとえば顔の中)を選びます。それから、貼付ける素材を取り込んだ新規レイヤで、「レイヤーマスクを追加」ボタンを押すと、選んだ領域だけに素材を貼ることができます。貼付けたい素材ごとにレイヤを作って、それぞれにマスクをつくります。
この絵は、去年の春に作りました。先生には、キャラクタの造形が安易で魅力にとぼしいと酷評されました。特に人間(ドロシー)の顔は、誰かの絵のマネをするのではなく、実物の女の子をみて、自分なりのキャラクタを作りなさいと言われました。真似したつもりはなかったのですが、言われてみれば、「かわいい」ってこんな感じかなと思って描いた気がします。ドロシーの多彩な魅力を表現する新しいアイディアを、もっと考えるべきでした。この絵をblogに掲載するかどうか迷いましたけど、徐々にネタがなくなってきたので載せちゃいます。ドロシーはいつか描き直したいと思っています。
ちなみに、これまでblogに載せた絵のほとんどは、学校の課題で作りました。教えてくださる先生は一人ではありません。課題が終わると、みんなが描いた絵をずらっと並べて、講評会が行われます。並べてみれば差は歴然としちゃいますし、先生方から、予想もしなかった視点から容赦のないコメントをいただくこともあります。恐ろしい時間です。