ふくろう絵本屋

福井美佳です。私の活動を紹介します。

壁掛けカレンダー「午後3時のカレンダー」

遅まきながら来年のカレンダーを作りました。

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「午後3時のカレンダー」 セミ光沢紙、210 × 420mm 表紙+本文12枚

9月のグループ展の際に、お客様何人かにご要望をいただいたので、カレンダーを作りました。なんとかクリスマスプレゼントに間にあわせることができて、ほっとしております。実は「午後3時のカレンダー」シリーズの絵を描き始めた昨年の9月は、カレンダーそのものを作るつもりはなかったのですが、12枚揃ったら作りたくなりました。製本を教わった先生がグループ展を見に来てくださって、「作ったら。できるよ」と背中を押してくださったのも大きいです。こうして実物を手にとってみると、これがゴールだったんだなと思います。テーマを決めて、月に一枚ずつじっくり絵を描くのはいいですね。来年も作れるといいな。

以下、作り方の手順を紹介します。なお、私はカッター作業が苦手なため、工程3以降は助っ人に依頼しました。

カレンダーの作成手順

1.カレンダーの本文を印刷する

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絵とカレンダーデータを12ヶ月分レイアウトして、A3セミ光沢紙に印刷します。紙の上部を綴じしろとして、2cmほど空けました。絵の部分は両サイドを1mmぐらいずつ大きめに印刷して、あとで裁ち落とします。カレンダーデータは、ウェブスタジオアラクネさんからダウンロードさせていただきました。ありがとうございます。

2.カレンダーの表紙を印刷します

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表紙の絵と文字データをレイアウトして、A3セミ光沢紙に印刷します。紙の上部を綴じしろとして、2cmほど空け、両サイドと下は少し大きめに印刷し、あとで裁ち落とします。絵は、以前作ったクライスターパピア「はな01」を使いました。

3.ミシン目をいれます

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上の写真のようなカッターに、位置合わせ用に白い紙で作ったアタリを固定します。

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カレンダーの表紙と本文の上部を、1枚ずつ、アタリにぴったりあわせるようにカッターに差し込み、ミシン目を入れます。(同じ白い紙なので、写真ではわかりにくいかと思いますが、定規より左がアタリの紙、右から挿入されているのがカレンダー本文の紙の裏面です。)

4.カレンダーの表紙と本文をたばねます

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表紙と本文12枚を重ねてたばね、上部の綴じしろ部分を、ステープルなどで固定します。

5.カレンダーの両サイドを裁ち落とします

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表紙と本文12枚の両サイドを、カッターで裁ち落とします。13枚を同時に切るので、紙がずれないように注意します。

6.吊り下げ用の穴をあけます

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カレンダーの上部に、吊り下げ用のフックを固定する穴をあけます。

7.吊り下げ部分のカバーを作ります

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白い厚紙で、カレンダー上部を覆うカバーを作り、折り目をいれます。

8.カレンダー上部にカバーを貼り付けます

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カバーの裏に糊をつけて、カレンダー本体の上部をくるむように固定します。

9.フックを固定します

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カバーに切り込みを入れて、フックを差し込み、ボンドで固定します。工程7を省略して、穴あけ機などをつかって、カバーの上から一度に穴を空けるという手もあるかと思います。

作り方の説明は、以上です。

ずっと気になっていたので、これで安心して年を越せそうな気がしてきました。あとは年賀状です!がんばります。今年も大変お世話になりました。みなさま、良いお年を。