ふくろう絵本屋

福井美佳です。私の作品と、絵本や音楽に関する四方山話を掲載します。

装丁「アルファベットカードブック」三度目の正直

本型のカード入れを、先生の指導により、再度作り直しました。1.背表紙の高さ、2.紐の取り付け方、3.箱の内側の紙の貼り方、の3点を変えました。何度もすみませんが、変更点を書いておきます。また、赤い布クロスと牛皮の紐に変えたら、より華やかになりました。

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1.背表紙の高さを増やしました

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前回、背表紙と箱の高さを同じ20mmにしましたが、余裕がなさすぎるとの指摘を受け、背表紙を23mmに増やしました。今回の芯用黄ボール紙の寸法は、表紙は111 x 164mm、背表紙は23 x 164mm、箱の底面は105 x 152mm、箱の側面(長辺)は20 x 156mmです。この写真ではわからないかもしれませんが、箱とフタの間に、少し隙間ができて、開閉しやすくなりました。

2.紐の取り付け溝をつけました

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牛革の紐の形状にあわせて、紐の取り付け位置に、3mm幅の溝を彫りました。

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紐自体も、少し削って、黄ボールの溝にあわせました。木工ボンドでとめました。

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薄い和紙を四角く切って、紐がとれないように、上から製本用糊で貼りました。

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段差埋め用の紙を、黄ボールむきだしの部分に、紐の上から貼りました。

3.表紙と箱の内紙を別に貼りました

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まず、表紙の内側の紙(黒いレザック)を製本用糊で貼ります。溝部分にへらで筋をつけます。

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次に、箱の内側にも黒いレザックを貼ります。手前側は、箱の底をくるむように、製本用糊で貼ります。

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箱の底の、黄ボールむき出しの部分にも、段差埋め用の紙を貼ります。

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箱の底にボンドをつけて、表紙に貼り合わせます。箱をはりあわせる前に、表紙を閉めて、背表紙の内側と箱の内側がぴったりあうように調整して、貼り合わせ位置を決めます。レザック一枚で、おもて表紙の内側から箱の内側まで貼ると、どうしても、折り目部分がはがれて浮いてきてしまうようですが、別々に貼ると浮きにくいそうです。

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紐部分も浮かずに、きれいに貼れました。一晩重しをして、箱と表紙を圧着します。

今回のマイナーチェンジで、少し丈夫になったように思います。前回、前々回の記事も参考にしてください。

製本手順(本型のカード入れ) - ふくろう絵本屋見習い

装丁「アルファベットカードブック」作り直しました - ふくろう絵本屋見習い

ところで、下校途中で、新宿と銀座の画廊をはしごしました。ギャラリー絵夢さんの「関重一郎パステル画展」(今日まで)と、柴田悦子画廊さんの「清田悠紀子展」(明日まで)です。どちらも、紙やキャンバスの地肌や地色が見えるように部分的に着彩しているのですが、形がシャープで明暗もしっかりついていて、薄くて弱いという印象はまったく感じません。抜け感も好きですが、なんといっても、デッサンが大切だなと改めて実感しました。精進します。